めぞん一刻

物語は、一刻館(ここ)から始まる。

響子さんの写真をめぐって、一刻館は上を下への大さわぎ!
やさしくて家庭的、そのくせやきもちやきで泣き虫で——。
おんぼろ下宿「一刻館」をけなげに守る美人管理人・音無響
子。そんな響子さんを五代裕作は好きになった。宴会好きの
住人達の妨害にあいながらも、五代はつのる想いを打ち明け
ようとするが、亡き夫・惣一郎の影を引きづる響子にはいま
一歩通じない。
そんな「一刻館」のいつもの一日は、今日も五代裕作の部屋
・5号室から始まる——。

めぞん一刻
1988/ボーステック