ゲームについて思う、今日この頃 #001

7月でファミコンが30年を迎えるということもあり、
というよりも10年前に東京都写真美術館で行われた
20周年企画展「レベルX」に行ったあとから、ぼん
やりとゲームのこれからについて、特に保存につい
て考えるようになった。
と、いっても自分にできることは、せいぜい手持ち
のチラシを公開する程度なんだけど。ともかく保存、
そして伝えること、とりわけ大震災以後はよけいに
強く考えるようになった。けれども今もこのサイト
程度で手一杯なのが現実ですが…。

ところで「ゲーム史の教科書」があるとして、あな
たはファミコンがどのあたり、日本史で例えると何
時代頃に登場すると思いますか?(ちなみにここで
はゲーム=コンピュータゲームを指します)
縄文?古墳?それとも飛鳥や奈良時代
ボクだったら平安時代、と答えるかな。
まず、なぜこんな問いを設定したかというと、ファ
ミコンがあまりにもゲームの代名詞的存在なのでそ
れ以前の世界がほとんど知られていないのではない
か?と思ったからです。
そういえば”インベーダー”とか”アタリショック”は
どこかで聞いたかもという人もいるかも知れません。
ゲームウォッチ”を知っている人もいるでしょう。

そんなこと知らなくても困るわけでも、ましてや責
めるなんてコトはないけど「続編ばかり」とか「CG
か内容か」などの話題が掲示板やブログで取り上げ
られるたびに「歴史は繰り返す」は本当だなあ、と
ふと思うのです。
「昔のゲームはCGはチープだけど、逆に今のゲーム
はCGは豪華だけど内容がチープだ。」
「それは思い出補正だ。今のゲームのほうが面白い
ものは多い。」
とか、よく見かけますがそれはある意味半分は本当
で半分は思い出補正だと思います。当時のゲームの
CGがチープだったのは間違いないけれど、CGのレ
ベルが高いゲームが常に話題になっていたのも事実
です。また面白いゲーム(というよりも現在のゲー
ムの原型となったもの)が多いのもそれが現在でも
通じる面白さも事実なんだけど、二番や三番煎じや
本当にガッカリなものが多いのもまた事実です。

当時のゲーマーは今のゲーマーの過去であり、同時
に未来だったりします。ただ、( )に入ることば
が異なるだけ。そんな風に思う、今日この頃です。