ゲームについて思う、今日この頃 #010

ファミコンの発売日は本当に7月15日だったのか?」
という話題がちょっと気になった。
前回のコラムにも書いたけど、たしかに自分の記憶では
夏休み前か直後くらいに友達の家でファミコンを遊んだ
記憶があります。しょせん記憶なので詳細は絶対とは言
いきれない面はありますが同じくらい間違っているとは
思えないくらいにファミコンとの出会いは自分の中では
大きな出来事でした。

さて、ファミコン10周年を記念した本の中に発売タイト
ルのリストが掲載されていますが、そこには”資料協力:
任天堂株式会社”とありましたし、それより遡ったゲーム
雑誌「Beep!」1986年1月号の中にセガSG-1000』と
共にファミコンの発売日が7月15日と記載されています。
ちなみに同月4日に『ぴゅう太Jr』、22日『カセットビ
ジョンジュニア』発売だそう。(「復刻版 Beep!」より)
もっと遡って調べればまだまだ7月15日説を裏付ける記
載があるはずです。もしかしたら当時の新聞に株価も含
めた何かヒントなりがあるかも知れません。

ただここまで書いてて何ですが個人的には7月15日説が
仮に間違いだったとして驚きはするけれどもそれをネガ
ティブには捉えたくないです。例えば日本史の教科書で
さえ年号や記述が変わることは珍しくありません。歴史
は常に書き換えられるものだと考えているからです。
こうした問題は重箱の隅にこだわり過ぎて「木を見て森
を見ず」になりがちなので当時の情況を森として見なが
ら、そうしたズレを正しく把握して広く共有するほうが
もっと大事なことのように思います。
断定できない箇所はできるだけそのままに(*不明)や
(*当時は…)といった但し書きを加え、そこに変更の
可能性の余地をいつも残しておくこと、100点満点より
”ほぼ”100点満点の姿勢を求め続けるほうが自然でそれ
こそが本当の発売日に近づける道のひとつかなと思う、
今日この頃です。


とかいって、
任天堂にメールしたらあっけなく解決したりして……。